BfMcompany★ドイツで活躍する日本人音楽家紹介

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第二回 木吉佐和美さん

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<プロフィール>
エリザベト音楽大学大学院修士課程修了。在学中はピアノを井上二葉、チェンバロを光井安子、そして音楽分析を近藤譲の各氏に師事する。広島市の奨学生として渡独。ベルリン音楽大学にて、ピアノを K.Bäßler氏に師事。優秀な成績にて、ドイツ国家演奏家資格を取得。在学中より、現代音楽をCエルフェ氏に師事。ベルリン芸術週間・メルツムジーク、メッツ・サントル・アカント、ダルムシュタット現代音楽夏期講習会、エッセン・ノーベンバーミュージック他、多くのに現代音楽祭に出演。ソリストとしてこれまでに、ベルリンシンフォニックオーケストラ、スロヴァキア室内楽団、エリザベト音楽大学オーケストラ等と共演。多数の現代音楽作品をFSB、rbb、SonyBMG、他で録音する。現在ソロ活動のほか、現代音楽アンサンブル「ベルリン ピアノパーカッション」及び、「ザイテンブリッケ」のメンバーとしても活動している。

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Ensemble Berlin PianoPercussion
公式サイトはコチラ→http://www.berlinpianopercussion.com/

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きらきーら木吉佐和美さんにインタビューきらきーら


田中: 先日佐和美さんがご出演なさった現代曲ばかり集めた演奏会は、大変素晴らしいものでした。中でも日本人作曲家の作品の完成度の高さに驚いたと同時に、佐和美さんはじめ演奏家の作品に対する理解の深さにも大変感心しました。現地の新聞にも取り上げられたようで、ドイツに住む同じ日本として大変誇りに思います。

木吉さん: ありがとうございます。評判が良かったみたいで嬉しいです。(笑)

田中: 今日は佐和美さんのドイツ音楽留学生時代のお話から今の活動に至るまでのお話、また、佐和美さんの音楽家としての様々なお考えをお聞きしたいと思います。

まず、佐和美さんがドイツ音楽留学を決められたのはいつ頃ですか?また、どのようにして留学されたのでしょうか。

木吉さん: いつかは留学したいなぁ~と思っていたのと、ドイツの作品に興味があったので、大学院で学んだ後にドイツへ音楽留学をしまた。ベルリンフィルをしょっちゅう聴きたかったので、ベルリンを留学地に選び、ハンスアイスラー音楽大学に入学しました。師事したい先生で、留学地を選んだわけではなかったんです(笑)

最初は住居から何から、いろいろ、言葉の壁も大変なものでしたね。例えば誰かと話しているときに、返ってくる反応でその人の「人となり」がある程度分かると思うのですが、当時の私は1歳、2歳児程度の言葉しか使えず、本当に言いたい思いが相手に伝わらない。自分らしい反応ができないことが、本当に悔しくて歯がゆかったのを覚えています。これじゃフラストレーションがたまりまくるはずですよね(笑)

田中: そうですね。私も語学からくるストレスで、一人家に引きこもっていた時期がありました(笑)
でも、いつだかそのストレスが軽くなった時があったと思います。佐和美さんの場合その壁はどのように克服されたのですか?

木吉さん: ドイツ語を必死に勉強したということはもちろんですが、まず自分が"駄目な人間"とまで思わなくても、『私ってこんなにも使えないんだ』と気付き、受け入れたところからのスタートだったように思います。また、スピーディーに喋ることが大切なのではなく、ゆっくりで良いから相手に思いを正しくキッチリ伝えることが大切なんだということも学びました。それに日本でも気を使えない人というのは、ドイツ語がいくら上手でも気の利いた言葉は出てこないものだということも。

音楽家としての仕事においても語学は非常に大切ですよね。私の場合、演奏家としての仕事以外にMusikschuleでも働いていますが、演奏家として使っている言葉と生徒を教える言葉の種類は、また違うように思います。しかしどちらにしろ、コミュニケーションは必要ですし、そりゃドイツ語がうまいに越したことないですよね(笑)

田中: はい。私ももっと勉強しないと!!語学の他に大変だったことなどありますか?

木吉さん: う~~ん。私の場合生活費の捻出で、そこが少し苦労したといえばしたのかもしれませんね。バイトで、バーのピアノ弾きをし、サロン音楽などを弾いていたこともあります。でも、そこでお客さんと話すことで言葉も上達したかもしれません。結構ワリもよくって長く続きましたよ。

田中: そうでしたか。佐和美さんのそのプラス思考はとっても好感が持てます!では、留学して良かったと感じることはどんなことでしょうか?

木吉さん: なんといってもベルリンフィルを安く、頻繁に聞けることは最高に素晴らしいことだと思っています。また、芸術家といっても色んな人がいますが、色んな国のいろんな人と話をしてビックリしたり新しい発見をしたりすることがとても新鮮です。そして、ドイツではそれぞれの発表の場が多く、お客さんも様々な方が興味を持って集まってくれるんですよね。

"楽"という言葉が私の住んでいる地域には当てはまるように思います。
音楽家として生きていくことは、どの国でも結構大変だったりしますが、地域的に肩の力が抜けた感じ『locker』で、周りには沢山の芸術家がいて、そのこともだいぶ精神的安定になっています。

あと『反応がストレート』ということも"楽"ですよね(笑)
例えば私の場合、現代音楽を演奏することが多いのですが、演奏が終わった後とかに興味が無い人は素直に「現代曲?ふ~~~ん。」なんてそっぽを向くし、たまに演奏途中で帰る人がいたり、熱烈に感動してくれる人がいたり・・・。とても楽しいし、良い反応があったら素直に嬉しいです。

また、音楽家ではないお客さんも、演奏や作品に対して自分が思ったことを、ストレートに伝えに来てくれるところも非常に嬉しいです。
良くても悪くても、私の演奏に対して意見してくれるということは、演奏を通して何かしら相手に伝わったということ。コミュニケーションが取れたということだと思うので、嬉しく思います。

田中: 私は大学時代の伴奏者に、「芸術家にとって、作り上げたものに対して無視されることが一番むなしいことだよ。だから、良い反応にしても悪い反応にしても、反応してもらえたことを喜ぶべきなんだ。」って言われたことがあります。まさにそれと同じことですね。

日本(人)とドイツ(人)の違いについて、私自身よく考えるのですが、佐和美さんはそのことについて何かお考えになられますか?

木吉: 日本人はわりと自動的に周りの人の事を考えて行動できるように思います。生活の中で人とうまくやっていく為に、和を大切にしますよね。これは非常に素晴らしいことです。ドイツ人の多くは、日本人とは逆に自分というものをしっかり持つことが大切と思っているので、Ja かNeinかはっきり、自分の意見もきっちり相手に主張します。でも相手もそうなので、激しい議論の後なんかも結構さっぱりしていて後にひかないんですよね(笑)。

どちらが良いとか悪いとかではなく、自分の持つ良いところはそのままキープし、相手の良いところを参考にする。相手の悪いところは無視しちゃう!!そんな臨機応変さがあったらいいなぁ~と思います。ちなみに私のドイツ人の音楽友達はね、「日本人はAngenehm(好感が持てる/感じが良い)だ!!」なんて言ってますよ。

田中: 日本人の良いところ、優しさとか丁寧さとか相手を気遣う心とかそういうの、どれだけドイツに長くいようと忘れたくないものですね。

佐和美さんとお話していると毎回、自分の意見をしっかり持たれた、それでいて温かみのある素敵な人だなぁ~と感じます。きっとドイツで音楽家として生活されるにあたり沢山の困難があるように思います。でも佐和美さんからはそんな苦労なんて何のその!というような、しなやかで、それでいて芯の強さを感じます。佐和美さんはそういったことをご自身で何か意識されていらっしゃいますか?


木吉さん: いいえ~、特に何も考えてないですよ(笑)
とにかく色んな人に助けられて支えられていることに感謝しています。あと、例えば嫌なことがあった時には、スパイラル状態に陥らないよう、状況をひとつひとつ受け入れていくことも大切かなぁ~なんて思いますね。「何故こうなったの?」じゃなく「じゃ、どうしたらいいのだろう?」と前向きに考えていく。結構大切なことではないかな。

田中: 同感です。それにしても本当にプラス思考でらっしゃいますね!海外で生活するにあたって、そういった自分自身の感情の調節にも慣れていく必要があるし、その為に自分なりの考え方や問題対処方法、時にはストレス解消方法なんかまで収得していく必要があるのかもしれませんね。

今日は沢山の興味深いお話ありがとうございました。個人的に、同音楽大学の先輩である佐和美さんのお話を聞かせていただくことを、前々から大変楽しみにしておりましたので、インタビューが実現できてとても嬉しく思います。

どうもありがとうございました。

最後になりましたが、これからの音楽留学生に向けて何かメッセージをお願いします。

木吉さん: 幸せが一番!!楽しんでください!!


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木吉さん、貴重なお話をありがとうございました!!


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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2012/03/01(木) 00:00:00|
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